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スポーツの力みの原因(脳と筋肉の関係)

前回はブレーキ要素が衰えの原因であると書きました。

 

今回は、なぜブレーキがかかってしまうのか?ということに触れていきます。

 

まず答えからいうと、

人は考えて動く時ブレーキがかかり

身体に任せる(感覚で動く)ときにはアクセルに切り替わるからです。

これには脳の構造と筋肉が関係していると思われます。

まずは脳について見ていきましょう。

3つの脳の層構造「三位一体脳」論

アメリカのポール・マクリーン博士は、

3つの脳の層構造「三位一体脳」論を唱えました。

ポール・マクリーンの脳の三層構造説

1.爬虫類脳(reptilian brain)

進化の時間的過程において最も古い年代に発生した脳器官であり、自律神経系の中枢である脳幹と大脳基底核より成り立つ。

心拍、呼吸、血圧、体温などを調整する基本的な生命維持の機能を担い、爬虫類に特徴的な自分のテリトリー(縄張り)の防衛意識などを発生させる。

種の保存というよりも自己保全の目的の為に機能する脳の構造部位である。

2.旧哺乳類脳(paleomammalian brain)

爬虫類脳に次いで進化した脳器官で、海馬、帯状回、扁桃体といった“大脳辺縁系(limbic system)”から成り立つ。

個体の生存維持と種の保存に役立つ快・不快の刺激と結びついた本能的情動や感情、行動につながる動機を生起させる機能を担い、危険や脅威から逃避する反応、外敵を攻撃する反応を取る原始的な防衛本能を司る脳の構造部位である。

大脳辺縁系は、本能的に遂行される“種の保存の目的=生殖活動”を司る部位であり、自己の遺伝子を継承する為の情動的評価に基づく社会的活動や集団行動を行い、無力な子の育児や保護を行う母性的な欲動・本能の源泉でもあるとされる。

3.新哺乳類脳(neomam-malian brain)

最も新しい年代に発生した脳器官であり、大脳新皮質の両半球(右脳・左脳)から成り立つ。

言語機能と記憶・学習能力、創造的思考能力、空間把握機能などを中軸とする高次脳機能の中枢であり、ヒトと高等哺乳類において特に発達した知性・知能の源泉でもある。

マクリーンの仮説では、新哺乳類脳は、最も高次の階層構造として最も高度で複雑な情報処理を行う部位であるとされるが、大脳新皮質単独では高度な情報処理を行うことはできず、大脳辺縁系や脳幹、小脳などと相補的に協調し連動しながら高次な精神機能を実現していると考えられる。ポール・マクリーンの脳の三層構造仮説:本能~情動~知性の相補的な機能

シンプルにいうと、脳は3層の構造になっています。

 

一番内側は、は虫類脳と言われている『脳幹』

そして犬や猫などのほ乳類脳『大脳辺縁系』

最後に人間脳『大脳新皮質』という3層です。

 

こうして見てみると人間に進化する前の、
犬や猫の時代の脳、そしては虫類時代の脳が備わっていることが分かります。

 

そしてこの3層は、

①脳幹:感覚的

②大脳辺縁系:感情的

③大脳新皮質:思考的 と主な役割があります。

人間が他の動物と異なるのは、
そういった機能的な違いからも言えます。

考えると感じるの違い

その脳の構造と筋肉の使い方が密接に関係しているのではないか?

ブルース・リーはある名セリフを言いました。

「Don’t think. FEEL!(考えるな、感じろ!)」

 

考える⇒大脳新皮質

感じる⇒脳幹

 

人は考えている時は感じる能力が低下し、

逆に感じている時は考える能力が低下します。

 

思考優位に偏ってしまっている現代において、
感じるという能力が低下してしまっているのもそれが理由の1つだと言えます。

筋肉とのつながり

筋肉も外側の筋肉、内側の筋肉があります。

 

外側にあるのがアウターマッスル

内側にあるのがインナーマッスルと言われています。

 

身体に任せて動けている時には、思考よりも感覚が優位になります。

 

こういったときは脳の内側(脳幹)を使って、

インナーマッスルが機能している状態になります。

 

その状態が最大限発揮できているときをゾーンというのかもしれません。

ゾーン

スポーツ選手が、極度の集中状態にあり、他の思考や感情を忘れてしまうほど、競技に没頭しているような状態を体験する特殊な感覚 ボールが止まって見える 究極の集中状態【ゾーン】

 

一方、考えて動いているときには、

大脳新皮質が優位になって、アウターマッスルが機能しやすくなります

 

例えば試合で普段の動きが出来ずにどんどん考え始めて、

より動きが固くなったりすることはありませんか?

これは思考(大脳新皮質)がどんどん優位になって、

筋肉自体もアウターマッスル優位になって固まるからだと考えられます。

 

意識的に動く⇒アウターマッスル優位

身体に任せて動く⇒インナーマッスル優位となります。

 

アウターマッスルやインナーマッスルを簡単にいうと、

アウターマッスル

外側にある大きな筋肉で、大きい力が出せるけど、単独行動。

 

インナーマッスル

内側にある小さな筋肉で、大きな力は出せないけど、

その分、関節や背骨と繋がっていて全体で動くことができる。

というようなイメージです。

まとめ

「考えて」動いた時は、
アウターマッスルが優位になり、部分的に動き、他の箇所を固定して支えに周ります。
ブレーキがかかる。

 

そして

「感じる」(身体に任せる)時は、
インナーマッスルが優位になり、全体が連動して動く。
ブレーキがかかりにくい。

 

ということが言えます。

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